イーゴとFOLTEの戦いは続いていた・・・、どれだけの時間が経っただろうか?
FOLTEの服はボロボロになっており、身体中が傷だらけになり血がポタポタと流れ落ちていた・・・。
FOLTEは言った:くっ・・・まさか、これほどとは・・・
世界を滅亡させるほどの力を持っているのだから、強いのは当然だと思った。
だが、私にはそのイーゴさえも倒す自信があった、だからここにきているのだ。
しかし・・・その自信は見事に覆されてしまった・・・あれだけの攻撃をあびせたというのに
イーゴはほとんどダメージを受けている様子がない・・・。
こっちはもう体力も精神も限界まできていた・・・このままでは・・・。
FOLTEは言った:えーい!!吹き飛べー!!
メガバースト!!
FOLTEは呪文を詠唱して巨大な火炎を作りだす、その灼熱の炎は一瞬にしてイーゴを包み、爆発した。
FOLTEは言った:まだよ!!
メテオストライク!!
休まず次の呪文を唱える。するとイーゴの頭上に巨大な隕石が出現する。
その隕石は今も炎に包まれてるイーゴに追い討ちするように降りそそぎ、直撃した。
その威力は隕石が落ちた衝撃であたりに激しい地響きが起こるほどであった。
・・・しかし・・・
イーゴは何事もなかったように平然としており、下品な笑いを見せていた。
そこはかとない、絶望感が押し寄せてきた・・・。
FOLTEは言った:はぁ・・・はぁ・・・冗談、でしょ・・・?
カオスドレイン!!
FOLTEは言った:うわぁあぁぁぁぁ!!!!
イーゴが怪しい呪文を唱えだした。その瞬間急に体力がなくなるような感覚に襲われる。
普通なら気絶してもおかしくない攻撃であったが、なんとか持ちこたえる。
だが、立っているのもやっとであった体力で強力な魔法を受けてしまったせいか・・・その場に片膝をついて座り込んでしまった。
FOLTEは言った:・・・やばいわね・・・
そんなあたり前のことをつぶやきながら、イーゴのほうを見る・・・。
イーゴはトドメをするつもりなのか、次の呪文を唱えていた・・・。
今回ばかりは・・・死ぬかもしれない・・・。
もはやそんな考えしか思い浮かばなかった。
「FOLTE様・・・死なないで・・・絶対、帰ってきてください!約束してください!!」
FOLTEは言った:・・・・・・
なぜだろう・・・なぜか、下僕達のことを考えていた。
そういえば、Remiliaとそんな約束をした・・・。
私が死んだら下僕達はどうなるだろうか・・・、私がいなくても、生きていけるだろうか・・・。
・・・・・・
・・・いやだ・・・
私はまだ・・・死にたくない・・・!!
けど・・・もう・・・
ヘルバースト!!
イーゴが呪文を唱え終わる。深い傷を負ってもはや動くことができないFOLTEに、その灼熱の火炎は無情にも押し寄せてきた。
・・・Remilia・・・あなたとの約束は、守れそうにないわ・・・
「FOLTE様ーーーーーーーー!!!!」
FOLTE「!!」
FOLTEの名前を叫んでいるのは下僕のコウモリ、Remiliaであった。
Remiliaは猛スピードでこちらにむかって飛んでくる。そしてそのままFOLTEに強烈なタックルをいれた。
FOLTEは言った:うわっ!!
そのタックルはなかなか強力で大きく吹き飛ぶ、多少痛かったがそのおかげでヘルバーストをかわすことができた。
Remiliaは言った:あ、危なかったです~・・・FOLTE様ぁ、無事ですか?
FOLTEは言った:っ・・・痛た・・・Remilia?どうして?
Ramsusは言った:隊長ー!!
Sepanaは言った:マスター!!
FOLTEは言った:なっ・・・あなた達まで・・・!?
なぜ下僕達がここに・・・そんな考えがよぎるが答えはいたって単純だった。
待っていろという命令を無視してここまできた、それだけであった。
FOLTEは言った:あなた達・・・待ってろって言ったじゃないの・・・
Remiliaは言った:嫌です!今回ばかりは聞けないです!
Ramsusは言った:隊長、俺たちはどんな時でも、一緒に戦ってきたじゃないっすか。
Sepanaは言った:マスター、お許しください・・・今回だけは、ワガママをさせてもらいます。
FOLTEは言った:・・・まったく・・・
なんだろう・・・私は今「嬉しい」と思っている・・・なぜこんなことで嬉しいと思うのだろうか。
不思議な感覚・・・けど、悪い気はしなかった。
FOLTEは言った:世話の焼ける下僕達ね・・・
Remiliaは言った:・・・えへへっ
それにしてもなぜだろうか・・・よく見ると下僕達の負っていた傷は治っていた。
Remiliaの体力は回復し、Ramsusの短剣は新品に、Sepanaも矢が補充されている。
Remiliaは言った:あっ、そうそう・・・実は他にも助っ人がきたのですよ~
FOLTEは言った:・・・他にも?
インフェルノブレイド!!
FOLTEは言った:なっ・・・!?
Remiliaは言った:ひぃ!?
そうやって喋っているうちにイーゴはまた攻撃を仕掛けてきた。
鋭い斬撃がFOLTE達を襲おうとする。
シールディングオーラ!!
FOLTEは言った:!?
突然目の前に大盾を持った女のコグニートが現れ、全員をオーラで包む。
そのオーラはイーゴの攻撃をほとんど無効化した。
その女は盾っ娘という通り名を持つガーディアン、farinaceaであった。
FOLTEは言った:あなたは・・・farinacea?
farinaceaは言った:大丈夫ですか?魔王さん
ヒーリングオール!!
FOLTEは言った:!?
どこからともなく回復魔法が飛んでくる、FOLTEはまばゆい光に包まれ、傷が一瞬にして治り、回復した。
魔王に回復魔法を使ったのは動物帝国建設者として名の知られているテイマーの男ニューター、スロンであった。
すぐ横に相棒のコウモリ、MineLivesが飛んでいる。
スロンは言った:師匠ー!無事ですかー!!
MineLivesは言った:助けにきたよー!
FOLTEは言った:スロン!?
RedSnufkin見参!!
RedSnufkinは言った:魔王ー!こんなおもしろいイベント呼んでくれないなんてひでぇじゃねえかー!!」
FOLTEは言った:赤砂!
いきなり誇らしげなポーズをして現れたこの男は、紅の勇者として有名なネタ師、RedSnufkinであった。通称赤砂。
勇者なので敵なのだがなぜか友好関係にある・・・騒ぎを聞きつけてここまできたのだろうか?
ルークZeroは言った:魔王ー!助けにきたぜ!
FOLTEは言った:farinacea、スロン、RedSnufkin・・・どうしてここに?
ルークZeroは言った:えぇーΣ 俺無視!?
Remiliaは言った:んー、だって・・・ヤムチャだし
FOLTEは言った:あら?いたの?
ルークZeroは言った:ひでぇ・・・
特に存在価値もないので説明するまでもないが一応、この男ニューターの名はルークZero
強さはヤムチャ級で相手にするのも時間の無駄だ・・・
ルークZeroは言った:しかも何この説明Σ
FOLTEは言った:まぁそんなことはどうでもいいとして・・・なぜあなた達までここに・・・
ヤムチャはスルーされてしまい、本題に入る。
RedSnufkinは言った:イーゴの城に一人でのりこんだバカがいるって噂を聞いてな・・・おもしろそうだからきてみたのさ
farinaceaは言った:私も、イーゴは許せないと思っていました・・・どうせなら一緒に倒しましょう
スロンは言った:師匠にはまだ教えてもらいたいことがたくさんあるんです、こんなところで死なせませんよ
ルークZeroは言った:俺は
FOLTEは言った:まったく・・・揃いも揃ってバカなんだから・・・とはいっても、私も人のこと言えないんだけど・・・
ルークZeroは言った:えぇー!またスルー!?
FOLTEは言った:まぁいいわ・・・そんなに死にたいのなら、ついてきなさい!
RedSnufkinは言った:俺が死ぬ?ありえないな
farinaceaは言った:ふふ、私が盾っ娘ということをお忘れですか?堅いですよ
スロンは言った:死ぬなんていわないでください、生きて帰りますよ、俺も、みんなもね
ルークZeroは言った:ええ、死にますとも・・・ヤムチャですから・・・(いじけ気味
FOLTEは言った:ふふっ・・・
心の中にあった絶望感なんてすっかりなくなっていた。
今頃だけど、わかった。仲間とはこんなに大切で、偉大なものなんだって。
こいつらとなら、どんな敵でも倒せそうだ。
FOLTEは言った:さぁ!いくわよ!
Remiliaは言った:はい!FOLTE様!
Ramsusは言った:俺達の力、見せてやろうぜ!
Sepanaは言った:私達なら、きっとやれます!
RedSnufkinは言った:おっしゃぁぁぁいくぜえぇえぇぇぇ!!!!
スロンは言った:よし、いけ!ミニラ!
MineLivesは言った:らじゃーです!!
ルークZeroは言った:くそっ!しょうがねえな!
farinaceaは言った:では、いきましょう!
全員戦闘態勢に入り、それぞれの武器を構える。
そして今、歴史に残るかもしれない壮大な戦いが、始まろうとしていた・・・。
・・・
・・・
・・・
だめでした